流石はラジカセデンスケ　造りが違います　ソニー　CF-2700

¥7000

(税込) 送料込み

商品の説明

74年発売、定価￥64800の超高級ラジカセデンスケです。
発売時点ではこのモデルとフロントパネルのサイズとデザインを合わせたアンプ、更には推奨スピーカーも付けたセットでカタログを飾って居ました。
当時この価格は新卒サラリーマンの初任給位で、一般的な感覚から言えば超高級ラジカセだった筈です。
デザインはソニーがビッグヒットさせたカセットデンスケにラジオ機能をつけた物で、ソニーらしく非常にスマートにまとまって居ます。
内部の構造も非常に整然と作られており、何処でも持ち運んで録音が出来るというデンスケらしい堅牢な構造ですが、その為非常に重くなり、電池(単一X4)を含めると5kg前後も有りました。それでも当時の録音ファンはこの重たいモデルを担ぎ、更には重たいマイクとスタンドを持って嬉々として野外録音に出かけたのでしょう。
カメラと同じでスマホで何処でも気楽に撮った録画、或いは録音というのは実は何も残りません。記憶からも消えてしまいます。然し被虐的ですが、この様に重たく不便な機材で録音のタイミングも場所も入念に自分が気を遣って録ったものは質が違うだけでは無く、録音した当時の自分の事も思い出させてくれます。アナログの古い機械の長所でしょう。
この個体はそう言った古き良き時代の嚆矢となった一台です。唯の伝助では無くラジオ機能迄付いて居るのは大変な技術革新だった筈です。
この個体は、もう発売されてから50年近く経過した物なので至る所に草臥れた所は見えます。特にテープレコーダ部分は回転系でベルトは何とかなるでしょうが、キャプスタンプの様なゴムを圧着させて動く部品については変形や固着が避けられません。
この個体も御多分に洩れずベルト2本が切れて居るのでデッキ部分は動きません。一方でハム音ばかりだったラジオ部分は調整で蘇り、音も感度も非常に宜しい。スピーカーは10cmのウルム磁気回路を使った本格派で、回路設計も良いのでしょう、FMステレオでも相当にSNの良いクリアなおとです。メーター類、ダイヤルライトも点灯し、ラジオ部分で見ても優秀なモデルだと思います。
使い込んであるので美品とは言えません。アンテナは根元近くから代替品が付いて居ますが機能には支障有りません。
ACコードはお付けします。
発売された当時は憧れの的だった筈なので、そう言った思い出をお持ちの方にお勧めします。